Yuuki Mochizuki's study


2010年11月15日更新
研究活動

私は、主に観測的宇宙論に興味を持ち、特に、に重力と密接に関連した研究をおこないたいと思ってきました.重力というのはとても不思議な力で、宇宙の構造形成、例えば、ガスが収縮して銀河や銀河団、星などを作ったり、引力しかはたらかないといった特異的性質を持ったり、空間をゆがめ、我々の想像もつかない世界を生み出したりします.


現在では、この重力は理論的な物理学(素粒子物理学)と観測的な天文学の両面から深く検討され、次第にその姿があきらかになりつつあります。しかし、知れば知るほど、謎が深まっていくのもまた事実で、いまだ未解決問題の一つとしてしられています.


具体的に私が研究している内容は、構造形成の理論であり、どのようにして銀河や銀河団などが生まれてきたかを明らかにすることです。これが正しく記述できれば、宇宙論パラメータ、例えばハッブル定数やバリオン密度パラメータなどに強力な制限をつけたり、ニュートリノの質量の総和に上限を与えることができます。私の研究がうまくいけば、宇宙規模のものから、ニュートリノのような素粒子単位のものまで正しく記述できるようになる可能性があるのです。


また、さらなる発展としては、重力レンズ効果の研究が構造形成の理論を理解するのに大きな助けになる、と私は見ています。遠い昔に放たれた光が重力レンズ効果を受けて曲がる、という性質を統計的に定量化してやれば、より精密な構造形成の理論が完成すると考えています。


観測的宇宙論の立場から、重力について研究してやれば、将来的に素粒子物理学とも大きくリンクして、新たな天文学の構築が期待できるでしょう。



学部4年卒研発表スライド「ゆらぎの非線形に関する一考察」(ppt)
重力レンズ(未完成pdf)
構造形成の理論(未完成pdf)
Teaching Assistant(情報基礎B)
Teaching Assistant(解析力学)
■Teaching Assistant(電磁気学T演習)
高崎高校ミニ講義(前半)(2.5MB, pdf ファイル)
高崎高校ミニ講義(後半)(2.9MB, pdf ファイル)
東北大学理学研究科天文学専攻雑誌会(2.9MB, pdf ファイル)



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