Yuuki Mochizuki's review



最終更新日:2010年11月15日

最近(2010年11月現在)読んでいる教科書

・"MODERN COSMOLOGY" (Scott Dodelson) ACADEMIC PRESS
    学部4年生ゼミで使用.3章まで終了。私にとっては3章がムズカシイ。。。
・"教員採用試験 教職教養II" (東京アカデミー編)


現在、中断している教科書

・『現代の天文学シリーズ 宇宙論U』(二間瀬敏史・池内了・千葉柾司 編)日本評論社
    第2章の「観測的宇宙論の基礎」は初学者には難しい.というか、ワタクシ一人ではまったく読めなかった(笑)
・"Lecture on Gravitational Lensing" (Narayan)
    重力レンズを基礎から学べる教科書。学部生からでもOK。
・『相対論入門(上) 特殊相対論』(シュッツ 著、二間瀬敏史・江里口良治 訳)丸善
    絶版になったとか.テンソルのもう少し深いところを幾何学的側面から見てみたいと思って読んでいる.ワタクシには少々難しい.
・『一般相対性理論』(ディラック 著、江沢洋 訳)ちくま学芸文庫
    ワタクシの友人である「良書選びの野澤大先生」が「これはわかりやすいよ!」と騒いでいるから読み始めました.最初の10ページくらいで自信がなくなってきたのは気のせいか!?気のせいであってほしい.


大学院入試に使った教科書

■力学
・『物理入門コース 解析力学』(小出昭一郎 著)岩波書店
    大変丁寧に書かれていて、初学者でも分かりやすい.章末問題はよい練習になる.個人的には最小作用の原理が少しおもしろかった.

■電磁気学
・『物理テキストシリーズ 電磁気学』(砂川重信 著)岩波書店
    名著の一言に尽きる.使われている数学は煩雑ではなく、シンプル.例題も面白い.物理的な説明にページが割かれていて理解しやすい.さらに、東北大学の講義で使われた電磁気学T演習(山田さん)、電磁気学U演習(泉田さん)の問題も解いた.

■統計力学
・『統計物理学』(川勝年洋 著)朝倉書店
    内容が非常にまとまっている.とっつきにくくなりがちな統計力学だが、受け入れやすい説明である.

■量子力学
・使用せず
    ただし、東北大学の講義で使われた量子力学T演習(丸山さん)、量子力学U演習(堀田さん)の問題を解いた.


ほかに読んでいた教科書

■力学
・『物理学序論としての力学』(藤原邦男 著)東京大学出版会
    大学1年生向けだが、具体例や実験考察が豊富でかなり深いところまで突いてくる良書.歴史的な側面も書いており、ボリュームがある.

■流体力学
・『物理テキストシリーズ 流体力学』(今井功 著)岩波書店
    個人的には少し難しく、とっつきにくかった.第1章しか読んでないが、何か?

■熱力学
・『熱学』(小出昭一郎 著)東京大学出版会
    物理量がたくさん出てくる熱力学のためか、しっかり読まないと分からなくなってくるので注意.もう少し説明が簡潔であればなお良いが、十分読みこなせると思う.

■量子力学
・『量子力学』(江澤潤一 著)朝倉書店
    初学者には難しいが、もう1冊簡単な本を用意して相互参照しながら読むと分かりやすい.量子力学を一通り勉強したあとでもう1度眺めてみると、実は非常に良い本だったというのが分かる.

・『ガシオロウィッツ量子力学T、U』(ガシオロウィッツ 著、北門新作・林武美 訳)丸善
    初学者にも分かりやすく、一から丁寧に書かれている.古典力学と量子力学のギャップを埋めてくれる、そんな一冊.

■その他
・『物理とテンソル』(中村純 著)共立出版
    ワタクシのような、テンソル計算が苦手な人またはキライな人が読む本.時々語り手が口語調になるのが面白い.読破できれば、テンソルの基礎は身についたと考えてよい.

・『暗黒宇宙の謎』(谷口義明 著)ブルーバックス
    本格的な天文学の勉強に入る前に読んでおくとためになる.現在大問題になっている暗黒物質というよりは、むしろ暗黒星雲や暗黒天体(ブラックホール、矮星、中性子星など)を扱っていて、天文学の基礎知識の復習にもなる.

・"Extragalactic Astronomy and Cosmology:An Introduction"(Peter Scheneider)Springer 2006
    洋書だが、英語は比較的易しく、説明も平易.活動銀河核、銀河の観測的研究をするために必要なことが解説されている.理論屋が読んでも結構面白い.

・"THE STRUCTURE & EVOLUTION OF Galaxies"(Steven Phillipps)WILEY
    これも洋書.数式は少なくて読みやすいようだが、その分英語を読解するのに骨が折れる.内容は銀河を観測的に研究するために必要なことが解説されている.学部3年生で読まされたのだが、4年生でも十分読みごたえがある.


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